田舎暮らしに「狩猟技術」を!


田舎暮らしと狩猟

「都会を離れて田舎で暮らしてみたい」と考える方も多いかと思います。
田舎暮らしを考えたときに身に着けておきたい技術とはなんでしょうか。

有機農業、木工、陶芸、そば打ちなどがすぐに頭に浮かびますが「狩猟」という技術も田舎に溶け込んでゆくのに重宝される技術だと考えてはいかがでしょう。

今や中山間地などでは「限界集落」と呼ばれる集落人口の半数以上が65歳以上という集落も少なくありません。

そのような土地では畑にやってくる獣との攻防が大きな問題です。
これまでその土地で狩猟を続けていた方々も高齢化してあまり獲物を追えなくなったり、猟師自体をやめてしまう方も多くなっています。

人間による狩猟圧力は弱まり、耕作放棄地が増えて獣たちは容易に身を隠しながら人里に近づくことができ、人里に行ってみれば収穫されなくなった柿の実を始め食べ物は豊富にあって
人に追われることもなくなりました。

これでは獣が人里周辺に居つくことは必然といえるでしょう。

田舎でも肉は買うしか手に入らない
もし、最近移住してきたあなたに狩猟の技術があり、畑を荒らしにくるシカやイノシシを捕獲してくれ、解体してちゃんと肉にして、おすそ分けしてくれたり、さらに料理にまでしてふるまってくれたら歓迎されること間違いなしでしょう。

肉になってしまえば害獣も立派な地域食材です。

畑を荒らしにくる害獣の被害が防げるばかりでなく、食材にもなるわけですので正に一石二鳥です。

野菜作りは経験ですからその土地で50年畑を耕しているおばあちゃんのほうがずっと美味しくて立派なものを作れますが肉を作り出せる人はなかなか居ません。

家畜を飼っている方さえ勝手にと殺することはできませんから肉が食べたかったら買ってくるしかないのです。

おすそ分けシステムに参加できる !
「おすそ分け」は人間らしい温かみがある素晴らしいシステムです。

でも、いつももらいっぱなしでは参加し続けていきにくいシステムです(笑)。

野菜が作れなくても、もらった野菜で美味しい料理を作ることなどができればおすそ分けして喜ばれますが肉を提供する側になってしまいましょう!
そうすれば野菜だって魚だって米だって交換してくれることでしょう。

何か一つ、秀でたものを持とう !
私の田舎暮らしの経験から、移住者にはそれまでその集落にはなかった何か、新たな能力が求められるのだと思います。
移住当初はいろいろ世話を焼いてもらって生活に慣れるのも大事ですがいつまでも「してもらうだけ」の関係ではいけません。
狩猟ができる人は今後ますます減少していきますので狩猟技術は今後歓迎される能力になりえる事でしょう。

わな猟免許を取ろう!
田舎に定住して狩猟を行おう!という方に私は、まず最初にわな猟をおすすめしたいです。

銃猟でに山の奥まで分け入って狩猟を行うことは大変なことですし、捕れた獲物を担ぎ下ろすことは重労働です。
まずは畑や集落の周辺に居ついて畑に害を及ぼす獣を捕えることを目的にしてはいかがでしょうか。

畑の作物を食べている獣は奥山に棲む獣より脂ものって肉付きが良いと猟師さんは言います。

農道や林道からそれほど離れていない場所に仕掛ければ捕獲した後の獲物の搬出に軽トラックなども使えてとても楽です。

注意点は農道、林道に近いということはそれだけ人の往来もあるということです。

わな設置注意の看板を見やすく張り出す事やかかった獲物が暴れても農道に出てこない場所への設置が必要です。
猟銃を使う、第一種銃猟免許は地元に猟仲間ができるなどして必要になってから取得してゆけばよいのではないかと思います。